いまさらですが、シェアリングサービスってなあに?│合同会社hige
こんにちは。そして、お久しぶりです。根本です。
すっかり令和になってしまいました。
改めて、これからより一層コワーキングスペースなどの場所活用のことをご案内します。
そして、今ではすっかりメジャーになってきた
シェアリングサービスについての情報を元気にお送りしていきます!
フリマアプリ、
服のレンタルサービス、
カーシェアリングなどいろんなサービスがあるんですね。
よく使われているけど、説明できないシェアリングについて
わからない人のために記事を書いてまいります。
<以下ご挨拶(不要な方は読み飛ばしてください)>
今年に入って、数ヶ月間、地元に帰らせいただいていました!
前職で働いていた企業が人材不足とのことで声を掛けていただき、
一時的にサポートをしていました。
合同会社higeにお世話になっておりますが、
成長した自分がどの程度役に立てるのかを試してみたい想いもあり、
なんとか調整をお願いし、行ってまいりました。
快く送り出して頂いた代表をはじめ、皆さんに感謝です。
<以上ご挨拶でした>
このブログではコワーキングスペースについての
調査や事務などを主にご案内してきましたが、
今回は、コワーキングに概念が似ている
「シェアリングサービス」という事業モデルについて、
その起源や展開について、ざっくりとまとめてご案内します。
シェアリングサービスとは
シェアリングサービスは、
スマホなどIT機器の発達、SNSなどコミュニティサービスの拡大に伴い、
個人が情報を発信できる仕組みが確立し、
個人保有資産を所有者以外の複数人で活用できるようにするサービスです。
(カタい言い方ですね)
「シェアリングエコノミー」とも呼ばれてます。
この概念は社会主義的な思想や近所付き合いの中に昔からあったのです。
昔、隣の家にお醤油など調味料を借りて、
そのお返しに料理を持っていったりしたものは、
今風で言えばシェアリングエコノミーなのかも、ということだと思います。
友達からゲームソフトを借りたのもシェアリングですね。
それが、近年スマートフォンなどIT機器やインターネット網の充実が進み、
さらにSNSなどコミュニティサービスの拡大など、
個人で情報を発信できる仕組みが確立したことでビジネスとなり、
メジャーになってきました。
シェアリングサービスのはじまり
シェアリングサービスは、
IT産業で有名なシリコンバレーを起源に発展してきました。
そのなかでも、民泊で話題となった「Airbnb(エアビー)」が
はじまりと言われています。
Web経由でやりとりをすることで、
空いている部屋、物件、離れ、などを宿泊場所として
旅行者などにを提供するサービスですね。
サンフランシスコにて、あるイベントが開催されたとき、
宿泊が必要な参加者が多数の宿泊先を求め、
ホテルが飽和状態になりました。
そのときに、Airbnbの創業者は自宅のリビングを使い、
Bed&Breakfast(ベットと簡易的な朝食を提供するサービス)を
したのでした。
空いたスペースを使ってビジネスができることに着目し、
空気を入れて使う簡易的なベッドを使って
サービスを提供しはじめたところから
シェアリングエコノミーとして
世界中で有名になったのでした。
なんでその社名?というと、
「空気を入れて使う簡易的なベッド」を使った
「Bed&Breakfast(ベットと簡易的な朝食を提供するサービス)」、
ということで、
最初の社名が「Air Bed&Breakfast.com」となり、
短くして「Airbnb(エアビー)」になったとのこと。
サービス名がそのまま会社名だったんですねー。
「Airbnb(エアビー)」の他にも、
最近アメリカの株式市場に上場して話題となった
「Uber」などのライドシェアなど、
注目を集めるサービスが続々と展開されています。
なぜシェアリングサービスが発展したのか
大きくは以下2つがきっかけだったと考えられています。
コミュニティ系サービスが広く展開しています。
スマホの普及とともに、連絡が容易になったことで
個人同士のつながりが強く早くなった影響です。
いつでもどこでも電話ができて、
メールやSNSもできるので、友人関係がある意味では
昔以上に近くパーソナルになったこと、
SNSで素敵な情報を共有したりすることが定着しました。
そんな時代を背景にして、情報だけではなく、
モノも「シェアリング」していく、
という概念が急速に広がったと言われています。
2:カリフォルニアの文化
前出の理由がが世界的にも広がった理由だとすれば、
シェアリングが最初にできたのは、
それが受け入れられやすい文化・土壌があったからという説もあります。
なんと!
「カリフォルニアにヒッピー文化が色濃く残っていたから」
というものでした。
ヒッピーの発祥の一つが、シリコンバレーのある
カリフォルニア・サンフランシスコなのです。
ヒッピーとは、1960年代後半にから前半に、日本でも流行った文化です。
それまでの伝統的な考えかたに縛られた価値体系を否定する
自然回帰的で、多様な価値観の尊重を大事にする文化、ということみたいです
(祖父とgoogle先生から教えてもらいましたw)
ヒッピーは、多様な価値観を尊重し、寛大であることや、
穏やかで優しい共同体を大事にする特徴もありました。
そんな文化から、善意での人間関係が前提となっていて、
モノや場所、サービスのやりとりがしやすくなった、
という観点から影響したというのです。
たしかに、DEADorALIVE、って感じのところでは流行らないですよね…
シェアリングサービスの概況
前出のAirbnbやUberなどの、宿泊やライドシェアなど、
モノや場所のシェアはどんどん一般的になってきています。
それ以外でも、資金のシェアリングの一形態として含める
「シェアリングエコノミー」という
考え方が一般的になってきました。
クラウドファンディングもその一つですね。
僕もクラウドファンディングで趣味の自転車に役立つパーツを買ったりしています。
日本国内でのシェアリングサービスの発展を目指す「一般社団法人シェアリングエコノミー協会」は、モノ・移動・空間・お金・スキルの5つに分類した「シェアリングエコノミー 領域map」というものを作成していました。
こうやってみると、スキル系のサービスがとても多いですね。
副業やフリーランスという働き方が一般的になってきたことに関連していそうです。
※上記サービスは、協会に登録している企業の一部とのこと
シェアリング、っていろんな形があるんだなと驚かされました。
シェアリングサービスの2つのメリット
1 日常的に使われていない資産の活用
これには、貸す側も借りる側もメリットがあります。
貸す側:
所有している資産(家、車など)を
使っていないときに貸し出すことで、
自分が必要としないときに収益化が可能です。
借りる側:
モノを買わなくても利用可能であるため、
購入のときの高いコストも、維持費も払わず
利用できます。
年に数回しか使わないもの、を買うよりは
借りた方がトータルで見ればコストがかからない、
ということがあります。
また、自分のモノではないので、
保管するときのスペースを使わなくて済むメリットもあります。
(タンスの肥やし、ってやつはなかなか捨てにくいですよね)
2 地域活性化、課題解決
シェアリングサービス・エコノミーをきっかけに、
若い人やその地域以外の世界中の人にアプローチすることができたり、
前出のメリットとを掛け合わせたりすることで、
地域活性化、課題解決に効果的であったりします。
日本での例を2つ紹介します。
田舎の古民家へ宿泊するプランに、
「農業体験」「田舎の暮らし体験」などを加えて
アクティビティとしての提案をするケースがあります。
使い慣れているサービスを使えば、
行ったことがないところやモノにも
気軽に触れて、試してみることができることから、
知らないところにも観光がしやすくなります。
カーシェアリングも組み合わせると、
旅行先のレンタカーが簡単になってより旅行が
楽しくなりますね♪
②レンタサイクル
東京、横浜、仙台、神戸、など全国各地にある、
レンタサイクルのサービスも注目されています。
あちらこちらにレンタルポートという専用の駐輪場があることや、
自転車自体を所有しないという特徴を生かして、
路上に駐輪したり、自転車を放置したりすることが減っていて、
都市においてもメリットが生まれてています。
シェアリングサービスのデメリット
借りる側、借りる側どちらかが悪い場合と、
シェアリングサービスの特徴でもある、
人と人が直接つながることで起きる場合と、
大きく2つのパターンがあります。
1 借りる側、借りる側どちらかが悪い場合
①借りる側が主に悪い場合
・レンタルしたサービスを乱暴に使う
・使用した代金を払わない
・盗難や、犯罪目的での利用をする
②貸す側が主に悪い場合
・事前にネットに載せた通りにサービスを提供しない
・直接利用者に吹っかけて代金を釣り上げる
2 人と人が直接つながることで起きる場合
カーシェアリングなど、貸す人間と借りる人間が直接会わない場合や
お金をやりとりするシェアリングエコノミーでは起きないことではありますが、
人どおしでコミュニケーションを取ることがあると、
トラブルになるケースがあるようです。
もとはカリフォルニアの小さいコミュニティの
助け合い文化から始まったシェアリングも、
今ではインターネットを使って世界中の人とつながって
サービスをやりとりできるようになりました。
「育ってきた環境が違うから」とSMAPさんも歌ってていたように、
すれ違いは否めないのです。
そこで、シェアリングサービス側も、
借りる側と貸す側両方に本人証明を必要としたり、
さらに評価をしたりする仕組みをとって、
悪い利用者を排除しようとしています。
ただし、用心にこしたことはないですね。
さいごに
調べると日々新しいサービスがでていて、さらに興味が湧きました。
今回はほんの一部のですが、今後についてや、面白そうなサービスを見つけてまたご紹介します。